大牟田市第三次総合計画後期基本計画案に対する意見書

2001年1月31日

*本文は、net大牟田・荒尾がんばろう会会員がMLでやりとりし
net大牟田・荒尾がんばろう会として市に提出したものです。


2001年1月31日
大牟田市長
栗原 孝殿

大牟田市第三次総合計画後期基本計画案に対する意見

net大牟田・荒尾がんばろう会
会長 前川 俊行
会員一同


私どもはインターネット上で大牟田・荒尾のまちを愛する集団としてグループを結成しております。その活動は現在のところネットを使っての広報的なものにすぎませんが、各メディアにも取り上げられ、会員も徐々にではありますが増加の傾向にあります。

この3月からはネット上の活動から進化を図るべく、実体を持った市民組織としての第一歩を踏み出そうと準備を進めております。

つきましては、大牟田市第三次総合計画後期基本計画案策定にあたりまして、以下の三点について意見させていただきたいと思います。ご一読いただき、ご計画に反映していただければ幸いです。

第一点「大牟田のアイデンティティは何かということを何らかの形で市民と共有すること」

基本構想に掲げる「やすらぎと魅力にあふれる快適環境都市」、「にぎわいと活力にあふれる産業創造都市」、「健康で心ふれあう市民交流都市」の三つの都市像は都市ビジョンとして未来を見据えたすばらしいものだと思います。

しかしながらアイデンティティの代名詞であるキャッチフレーズ『九州をつなぐ多機能都市おおむた』は、なんとなく何でもある都市を目指したように感じてしまい、その方向をわかりやすく示したものとは思えません。

石炭があったからこの都市は繁栄し、衰退したということは、市内外を問わず、大牟田を知る多くの方が認識しており、否定しがたい事実です。この事実をきちんと把握したアイデンティティづくりを考えていただきたいと思います。

例えば、今後10年間の視野に立って、地球環境という切り口から考えれば「いちばん地球を考える都市・大牟田」というキャッチフレーズなどはいかがでしょうか。現在の人類にとって必要とされていることは、自らの血が途絶えぬように地球環境のへの負荷低減を行うことです。「地球環境のへの負荷低減が第一」これからの人間活動においては、これがすべての基盤となり、思考の基本となり活動の基礎となるべきです。この点を無視、曖昧にして活動を行えば、日本という国土形成に大きく寄与してきた大牟田の尊厳は失われることになるでしょう。

大牟田は、石炭という土地のポテンシャルを最大限に活用し、発展してきた都市であり、その発展は日本全国の発展に大きく寄与してきました。しかしそれは同時に大地をえぐり取り、大量の二酸化炭素を発生し、地球環境に大きく傷を与えたことは隠しようがありません。

この反省の立場に立ち、大牟田は日本において地球環境に一番影響を与えた都市であったことを活かして、これからは「いちばん地球を考える都市」であるべきだと思いますし、またその資格を持っている日本での数少ない都市であると思います。

是非とも土地の持つ歴史とポテンシャルをアイデンティティとして反映していただきたいものです。土地の力と先人の築いたポテンシャルを活かすことが、地球環境への負荷を低減した「人類のための活動」だと考えます。

この考えを市民と共有するのは現時点では難しいかもしれませんが、道を踏み外さないようにはしていただきたいと思います。

第二点「行政活動のアウトソーシングの推進」

計画案の中でも市民と行政との協働、効率的かつ効果的な行財政運営等が述べられております。この点を実行に移していただくにあたり、行政活動のアウトソーシングの推進を提案します。

具体的には、例えばホームページ。我々が活動としてもっとも早い段階に取り組もうとしていることは、大牟田・荒尾・高田に点在する近代化遺産の紹介ページを作成することです。すでに、個人的なHPでの紹介は多々ありますが、これらを作成している方々にもご協力いただき、文化財に指定された施設に限らず、まちのポテンシャルと考えられる施設等について、わかりやすい案内や歴史的な内容を加えたページとデータベースの作成を行う予定です。

さらに次のステップとしては、現地での案内板の整備です。現在、石炭産業科学館により「大牟田近代化遺産」の案内パンフレットが作成されておりますが、パンフレットに連動した現地の案内・表示等はなく、とても不案内なのが現状です。お客様を招待できるような案内を「市民の手」で一つずつでも設置していけたらと考えております。また、案内板の整備と同時に、「まち全体を博物館」ととらえ、点在する近代化遺産を有機的に連携させる「オススメ観光ルートの策定」等を行っていけたらと思います。

また、これも計画案の中に盛り込まれておりますが、近代化遺産を活用したイベントの開催を考えております。例えば、炭坑電車のルートを巡る歩け歩けツアーや、ネット上でのイベント企画コンペなども視野に入れております。

そして市民への啓発を進め、最終的には市民トラスト運動として、まちを構成してきた大切な遺産(先人が築いたまちのポテンシャル)を後世に伝えるべく活用、保存していければと考えております。

これらの活動は、行政が主体的に行うという方法もあるとは思いますが、現在の市民、企業の近代化遺産についての認識状況、行政の財政状況から、市民の立場から活動を進めることが有効であると考えます。是非、私どもをはじめ他のジャンルについても市民活動へのアウトソーシングをご検討いただければと思います。

第三点「活動への協力のお願い」

私たちの存在として優れている点は、インターネットを通じた全国的な参加者による活動であるという点です。もちろん市内の方も参加されております。大牟田・荒尾に思いを抱く全国・全世界の人々の力を集め、まちのポテンシャルを活かし、いつまでもこのまちが元気であってほしい、あるために何かしようという思いを抱いた人の集団です。この3月には、市内でOFF会(ネット上での活動をON、実際に会うことをOFFといいます)を開催し、実体の組織結成に向けて発起会を開く予定です。しかしながら、市民組織としては、まだまだ小さく、実体的な力もありません。市民的な活動ですので、速度も遅く、目に余る点もあるかとは思いますが、是非、暖かく活動を見守り、ご支援していただければと思います。

尚、最後になりましたが私たちの活動については下記のHPをご参照ください。

「異風者からの通信」  URL: http://www.biwa.ne.jp/~fumiko/

唐突な意見で大変失礼いたしました。

重ねましてくれぐれもよろしくお願い申し上げます。

文責

net大牟田・荒尾がんばろう会 会員No.0016  大牟田市在住 永吉 守
net大牟田・荒尾がんばろう会 会員No.0018  東京都 在住 鵜飼 修